FumeFX は現実的で見事な炎、煙、及び爆発効果用に設計された、これまでになかったソリューションです。この独特なプラグインはAutodesk 3ds Max にシームレスに統合するためにSitni Sati社より開発された、強力なガス状流体ダイナミクスシミュレータです。リアリズムの頂点を目指すビジュアルエフェクトアーティスト、ゲーム開発者、 そしてビジュアライゼーションのプロのために開発されたFumeFXは、流体ガスの微妙な差異と複雑さに到達する性能で匹敵するものはありません。
FumeFX 映画およびゲームリール
FumeFXは、『ヒューゴの不思議な発明』、『ゴーストライダー2』、『マイティ・ソー』、『プリースト』、『2012』、『スカイライン-征服-』、『エンジェル ウォーズ』、『スパイダーマン3』、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』、『スーパーマン リターンズ』、『アイアンマン』、『グエムル -漢江の怪物-』などの映画のほか、『Warhammer Online』、『Classic Transformers』、『ダンテズ・インフェルノ~神曲 地獄篇~』などのシネマティックゲームにおいて多数の使用実績があります。
主要機能
Effectorsは、最も価値があり、最もパワフルな機能です。マウスを数回クリックするだけで、物理法則を微調整したりビルトインルールに基づいてシミュレーションされたあらゆるフィールドを変更することができます。例えば、Effectorsは、渦度を速度によって制御したり、重力を煙の色によって制御したり、速度がユーザー定義の閾値よりも高いボクセル内に炎が生成されるように設定を行うことができます。これらの全ては、パワフルなテスト環境によってさらに洗練させたり、Effectorのギズモに制限することもできます。
RenderWarpsは、多くのVFXショットで最適な方法を見つけることができる優れたツールです。この機能によって、ユーザーは、FFD、Bend、Taper、Noiseというスペースワープを事前計算したFumeFXキャッシュに割り当てることができます。RenderWarpsはポストプロセスなので、再シミュレーションは不要です。
N-Simは、多数のグリッドを一つに結合させて、それらのシミュレーションを一つの大きなシミュレーションとして同時に実行することができます。ロケットの発射のようなシーンセットアップで詳細レベルを上げるためには非常に貴重な手法です。
GPU加速型Preview Windowもまた時間短縮に役立つツールで、レンダリングパラメータの調整を即座にフィードバックします。セルフシャドウがきわめて高速に計算されるので、セルフシャドウを持つFumeFXの周辺を、リアルタイム(※1)でカメラを旋回させることができます。また、FumeFXは、シミュレーションに含まれるジオメトリのプレビューにも対応します。
(※1) – GeForce GTX 460または同等のカード
- プロダクションでの実績は、最先端の業界用途に対しこの技術がリアルな煙や炎のエフェクトを実現できる事の証明です。
- FumeFXは、究極のスタイルとリアリズムを追求した現実世界の物理の力でユーザーの芸術的な視野を補います。
- セルフシャドウやジオメトリを表示するGPU加速型Preview Window。
- 多数のパラメータとFumeFXヘルパーは、流体の挙動と外観に最大のコントロールを提供します。
- 使い易い、基本的な効果は少ないクリック数で作り上げることができます。
- すべてのSitni Sati社製品で統一された、パワフルなAFCおよびGradientコントロールを使用したオプションを含みます。
- プラグインの設計には、Particle FlowおよびThinking Particlesの拡張サポートが組み込まれています。
- ダイナミックシミュレーションによって、FumeFXとパーティクルシステム間で双方向に作用します。
- すべてのシミュレーションデータへのアクセスを含む、FumeFXのほぼ全てのアスペクトは、MAXScriptを通した高度なスクリプティングで行えます。
- FumeFXは、他のシーンオブジェクトとのダイナミックな相互作用が可能です。
シミュレーション
- FumeFX 4.0で搭載された新しい高速ソルバ。
- 高度な渦度(vorticity)タイプ。
- ネストされたグリッドを一括でシミュレーション(N-Sim)。
- ボクセル単位ベースでほぼ全てのパラメータを制御することができるパワフルなEffectors。
- キャッシュに対する様々なSpace Warpデフォーマの適用。
- Particle Sourceコントローラは、ParticleFlowの浮動小数およびベクトルチャンネルに対するアクセスを提供します。また、あらゆるParticle Flowイベントを直接選択することも可能です。
- Field3DとOpenVDB 3.0 に対応。
- FumeFXは、煙の密度と温度を変数として使用するVariable Densityソルバを使用することができます。
- ゼロからシミュレーションを開始するか、他のシミュレーション結果を開始点として使用してシミュレーションを開始できます。
- どの時点においても、シミュレーションを停止/一時停止/継続することができます。
- 電子メールによる通知。
- シミュレーションはマルチスレッド化されるので、シミュレーションに専念させるCPUの数を選択することができます。
- インタラクティブなGPU加速型Preview Windowで、シミュレーションの進行状況を確認することができます。
- インタラクティブなシミュレーションにより、ほぼ全てのパラメータをシミュレーション中に変更でき、シミュレーションの結果からその反映を確認することができます。
- 高速なプレビューを行うために、ほんの数分でドラフトシミュレーションを作成することができます。
- 数的な散逸を最小化することができる複数の移流スキーム。
- レンダリングやその後の処理のために出力ファイルに書き出すデータは、ユーザー側で制御できます。
- Wavelet Turbulenceのアルゴリズムは、既存のモーション全体を保持しつつ、低解像のシミュレーションキャッシュに対して追加の詳細を瞬時に適用します。
- Retimerは、シミュレーションを再度行う必要なくキャッシュを低速化あるいは高速化する、非常に効率的で高速な手法です。
- Post Processingモジュールは、煙/炎の周辺のグリッドサイズを最適化することによって、キャッシュサイズをかなり減少させることができます。また、最終キャッシュからどのチャンネルを排除するかをユーザー側で決めることもできます。
レンダリング
- mental ray for 3ds Maxレンダラーに対応。WindowsおよびLinuxにて使用可能。
- GPU加速型Preview Windowにより、レンダリング設定に対してほぼ瞬時にフィードバックが可能です。
- 高速なセルフシャドウは、FumeFXオブジェクトの内部に統合されたIllumination Mapを通して生成されます。
- 非常に効率的なMultiple Scatteringモデルは、流体を貫通した光の分散、および複数のFumeFXグリッド間の光の分散を高めます。
- 煙と炎の先鋭化。
- ビルトインのモーションブラー。
- Fluid Mappingは、プロシージャルマップの詳細と流体モーションを統合します。
- ダイナミックなFusion Worksの環境レンダラーは以下を提供します。
- レンダリング要素: Fire (炎)、Smoke (煙)、Velocity (速度)
- AfterBurnやScatterVL Proとの適切なブレンド。
- FumeFXと、3ds Max Fogと互換性のある環境効果の、バランスのとれた混合。
- Image Motion Blurの適用を可能にします。
- Effect Channelに影響を与えるオプション。
- Z 深度